桜とイチョウの間で
春樹は、障害者福祉施設の経営者を務める。
父親の跡を継いだ彼は、36歳という若さで経営を一手に引き受け、仕事中心の毎日を送っていた。
日々の仕事に忙殺されながらも充実した日々を送っていた彼は、ひょんなことから職員の綾乃と親しくなる。
25歳という若さと明るさの中にすこしの影を秘めた彼女に春樹はどんどん惹かれ、すこしずつ距離を縮めてゆく二人だが、ある夜、春樹は思わず綾乃を無理やり抱いてしまう。
離れる綾乃を追うすべもない春樹だが、ある日、綾乃から妊娠したことを告げられる。
自分の知らない男のこどもを身ごもった彼女に、春樹がとった行動とは……。
だれしもが、いちばん愛する人とはすれ違う。
津軽を舞台に不器用な大人たちの恋の行方を描く、みずみずしい恋愛小説。
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