日本フローズン・フーズに勤める木村純平は、タイ工場の工場長になって5年が経とうとしていた。<br />妻のサキ子とも仲が良く、新しい商品開発も終盤を迎えていた折、突然大連工場への内示が出される。<br />一方、アジアンリソースに勤める元折純一郎は、純平が抜けた後のタイ工場で後任者の補佐をするよう出向を命じられる。<br />タイを舞台に、二人の「ジュン」はそれぞれの会社の思惑に翻弄されていく――。<br />