薫風のトゥーレ
極北の冷たい海に囲まれた隔絶の地、トゥーレに5頭のホッキョクギツネが生まれた。
やがて子ギツネ達は自分で狩りをするようになるが、ソルだけはどうしても狩りができなかった。
「ボクのために何かを新たに殺すのはダメなんだよ」そういってソルが食べるのは既に死んでいる生き物ばかり。
ホッキョクギツネは生まれて約3カ月で親離れをする。
はたしてソルは極北の冬という長い試練を耐え抜き、トゥーレの地で生きて行けるのか。
「生きるってことは、食うってこった」――雄大な自然と命のつながりを、極北の島に住む生き物たちの目線で描いたファンタジー小説。
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