商社を辞めて婿養子となった堤良彦は、妻の実家「城南石材」で働いている。<br />8年経っても板に付かない作業着に身を包み、現場の所長からの下請けイジメに耐える日々。<br />そして、バブルの崩壊とともに引き継いだ会社の経営は右肩下がりで困窮するばかり。<br />建て直しを図り、現実に抗いながら突き進む堤。<br />はたして会社や従業員を守ることができるのか?建設業界の実態、建設業に命を捧げる男たちをリアルに描き出す社会派小説。<br />