猫のソラリス
時代の流れとともに経営難になり、取り壊しが決まってしまった古き良き老舗の映画館「昭和座」。
三十年前に廃業となったその映画館には一匹のオス猫・ソラリスが住み着いていた。
2年間ほどそこで働いてきた主人公が、昭和座とソラリスについて回顧していくところから物語が始まる。
昭和座の閉館が決まった日、何よりも心配だったのが、ソラリスをどうするかであった。
結局「私」が引き取り手に決まるも、映画館の閉館日に、ソラリスは朝から姿を現さなかった――。
消えゆく映画文化を惜しみつつ、<人と人>そして<人と猫>との心のつながりを爽やかに綴ったノスタルジックな短編小説。
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