鍬の戦士
大東亜戦争時、青春を満蒙開拓青少年義勇軍に捧げた青少年達の軌跡。
昭和13年、日本は満州農業移民計画という国策を立てた。
その対象者は、満14歳以上で、徴兵適齢未満の農村部の青少年達である。
戦争末期の昭和19年、長野のある農村部に生まれ育った長田信一は、長男でありながら国策に共鳴し、渡満を志す。
信一をはじめとする総勢200名は、国内での訓練を終え満州に渡った。
彼らは「満蒙開拓青少年義勇軍」と呼ばれる。
この頃、戦局は日本に極めて不利な状況にあった。
そして迎えた昭和20年8月9日、ついにソ連軍は満州への侵略を開始。
信一たち義勇軍には、苦難な逃避行と、悪環境下の収容所生活が待っていた。
国策という名のもとで、青少年達は何故満州に渡らねばならなかったのか。
短い命を賭した意味は何だったのか。
実話をもとに描かれた小説だけに、細かい描写はリアルに心を打つ。
戦争の悲劇を、青少年達の視点で描いた力作。
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