シンフォニー
「愛」とは何か、その本質に迫った異色の純愛小説、ここに誕生。
「フミオ君、あなたは人をほんとうに愛したことがあったのですか」別れたばかりの妻から届いた手紙には、エゴイスティックに生きてきたぼくに問うそんな言葉がしたためられていた。
その答えを求めて出かけた京都で、オーケストラの響きのように彼女と過ごした日々が堰をきって溢れ出す。
晩夏の古都で交錯する過去と現在。
繰り返す出会いと別れ。
いまだ愛を知らなかったぼくが、旅の最後に見つけたものとは――。
「愛とは何か」を求めて旅立つぼくの、喪失と再生の物語。
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