邪悪な男たちの性的な餌食にされた恥辱をもとに、高弥さやは女性だけの生命の尊厳のために、月夜の集いの儀式を創始した。<br />二人の侍女を従え、宗祖と仰ぐ舞姫も、五人まで集まった。<br />が、その月夜の女たちの舞踊に、偶然、一人の男が通りかかって魅了された。<br />この一人の男に見初められたために、高弥さやは、つづける意志が根底から揺らいでしまう。<br />残された舞姫たちは、憤りから禁を犯し、二人の侍女は生贄に身をさらされ、惨劇の幕が開けられる。<br />