生まれ、育ち、老いて、いつか別れがくる――。<br />これは1通の手紙が紐解く、とある一族と、代々受け継がれる無銘の刀にまつわる物語。<br />医師として、製錬所として、ジャーナリストとして……形は違えど200年以上もの間、一族の繁栄に貢献してきた先代達。<br />変わり続ける時代の狭間を駆け抜けた彼らの、生きた証とは。<br />そして父から子へ受け継がれる刀に、彼らが託した想いとは。<br />生きることの切なさと喜びを綴る現代版『栄花物語』、ここに誕生。<br />