数えきれないほどの屈託の中で見つけた、本当に大切にすべきこととは――。<br />会社を辞め前向きに生きる目的を失った諒と、その隣の部屋に住む百合おばさん。<br />お節介な百合おばさんの言動によって、諒の人生に明るい兆しが見え始める。<br />日常の中に溢れる温かな人情を繊細に描いた文芸作品。<br />