心ふたつ 不思議な絆の物語三篇
この世のものではない存在との、どこか奇妙で温かな繋がりを描くホラー×ヒューマンドラマ短編集大学1年の夏、訪れた田舎の祖父母の家で、唐突に告げられた俺の『婚礼』!当惑しつつも好奇心が勝る俺の前に現れた花嫁。
綿帽子の下に隠されたその相貌は……。
隔絶された村の一族に伝わる不思議な’力’の伝承。
――『鬼の角』物心ついたときからずっと俺のそばで微笑んでいた、白いドレスを着た『おばちゃん』。
ずっと昔から一族の男児についていたというその人は’守護霊’か’悪霊’か。
俺は彼女との縁を断ち切るため、ある作戦を決行する。
――『「ふみ」さん』幼馴染で親友の涼太が、バスケの試合中に俺をかばって死んだ。
ショックで家にこもっていた俺だが、ある日突然涼太の声が聞こえるようになり……。
姿の見えない親友とともに過ごした日々を描く感動の物語。
――『心ふたつ』《著者紹介》1959年(昭和34年)2月24日生まれ。
京都市出身。
京都大学工学部卒業。
石油化学会社勤務を経て、現在は神奈川県秦野市に在住。
趣味はゴルフ、囲碁、釣り、水彩画、カラオケなど。
小説執筆も昔から続けてきた趣味のひとつだったが、2020年出版社のコンテストに出品して良い評価を得たことから、2021年処女作『心ふたつ』(『鬼の角』『「ふみ」さん』『心ふたつ』の3編収録)で作家デビュー。
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