マリアライカヴァージン+
私が愛した男(マリア)は、けっして私を愛さない出会った瞬間に運命を感じた男は、残酷なほどに美しかった。
この愛を貫くことは、そのままどんな自分として生きたいのかを問い続けること――<新人作家 衝撃のデビュー作>【あらすじ】ある雪の降る日、みちるは、偶然マリアに出会った。
切れ長の茶色の瞳、筋の通った鼻、口角の上がった唇、ストレートの黒髪。
マリアに亡くなった母の面影を見たみちるの目から涙があふれると、マリアは不思議そうにしながら、ハンカチを渡してくれた――。
孤高のギタリスト、両親を知らず施設で育ったマリア。
知れば、知るほどに惹かれていくみちるだが、手を伸ばせばいつでも触れられるほど近づいても、決して愛は手に入らない。
傷を抱え、それでも潔く生きる大人達に背中を押され、この愛を貫くために、みちるは人生をかけた大きな決断をする。
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