南風が吹く場所で
親子の関係、そして家族の絆を繊細に綴った心温まるエンターテインメント小説。
四国の小さな町でみかん農家の娘として生まれ、大酒飲みの父親と優しい母のもとで育ったお調子者の実里。
おいしいみかんを作る父だったが、大学進学をきっかけに実里が町を離れたあとも相変わらず酒癖が悪く、家族は困り果てていた。
月日は流れ、結婚や出産で実家に帰ると、実里はいつも「お酒は、一日一日はほどほどに、この先長ーくね」と声をかけ、父も頷き小指を立てるのだった。
しかし、ある大雨の日、父が膵臓がんにおかされているという事実を知り――。
親子の関係、そして家族の絆を繊細に綴った心温まるエンターテインメント小説。
〈著者紹介〉愛澤みずき(あいざわ みずき)神戸市外国語大学、国際関係学科卒業。
国際紛争・貧困を解決したいという志を抱き、国際機関の職員を目指すが、在学中に参加した中米・グアテマラでのボランティア活動がきっかけで断念。
その後、会社員になることを選択するも、国際問題、社会問題に関心を向け続け、2021年、一作目となる「南風が吹く場所で」の発表に至る。
<目次>第一章 大自然の中で第二章 大自然から描いていた未来第三章 大自然にかえる
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