卒業文集には「美しい人生を生きる」って書いたけど……ソープ嬢なうbyなめ子 (前編)
「人生はどのようにできあがるのか?」普遍的なテーマである。
このテーマに意欲的に挑んだ小説だ。
21才のソープ嬢がブログを立ち上げ「ソープ嬢になると決めたのは私だけど、その私を創ったのはだれ?」という問いかけで小説は始まる。
ソープでは身体を絡ませても、心は絡ませない。
本音で心を絡み合わせたいという「なめ子」に「人生は運命だ」という「ベートーベン」の「運命論」と「人生は意志が創り上げる」という「シナトラ」の「意志論」の対立軸の中、個性的な人生を送ってきた「不本意ながら修行僧」「マハ-ラジャー」「良子悪い子不惑の子」「駒太」「Nowhere man」「壁に耳ありネットに口あり」「巨根絶倫テクニシャン」「眠った振りの街の美女」など11人の他の投稿者が本音で自分の人生を投稿していくという斬新な手法で書き上げた物語である。
14人が人生を交互に語っていくという展開に、ついつい物語に引き込まれていく。
後編では、それぞれの投稿者がどのように人生を生き、なぜそのような人生をおくったのか、またなめ子がなぜソープ嬢になったのかがあきらかになるだろう。
後編の出版が楽しみである。
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