「人は自分で定義したものになれるんだよ。<br />悲しいのは自分を定義できないことさ」――あのとてもつもなく人気のない教養文学講座は、ボクの生き方を変えた。<br />饒舌に『ハート・オブ・ダークネス』を語り続ける先生の言葉を、ボクは毎回、速記のようにノートにとり、後で読み返していた……。<br />