「あなたが生まれた国をこの目で見たい」異国の地アルゼンチンでの体験一つ一つが、彼との思い出を裏づける――ポジティブな生き方への第一歩を描いた小説。<br />「言葉だけではなくて、新しい知識が増えるのもまた楽しい。<br />ポジティブシンキングに埋め尽くされた頭で散歩に出ると、誰にでも挨拶したくなる。<br />隣のビルの玄関番のおじさんが、私を日本人だと知って、おじぎで挨拶してくれるのに、『ブエン、ディア』と手を振る。<br />足取りも軽やかになる。<br />」(本文より)