明治初期の古都から、日本の医学が花開く――。<br />150 年前、東京への遷都により活気を失った京都で、いかに生きるかを悩む公家出身の青年・万条房輔。<br />府立療病院・初代御雇い医学教師ヨンケルに師事し、西洋医術を学ぶものの、彼と医学校との不穏な関係を感じ取り――。<br />日本の医療の転換期を描く、圧巻の歴史小説。<br />