白川郷 ―聖なるものの村―
白川郷を舞台に繰り広げられるミステリーヒューマンドラマ東京で事件を起こし飛騨支局に転勤することになった新聞記者の篠原准一。
再起をかけて、白川郷でスクープをねらう。
白川郷の合掌家屋に秘められた謎を暴こうと思ったのだ。
しかし、村人に聞いても口を閉ざして何も語ろうとしない。
篠原はその謎を解いて記事にしようと思った。
取材を重ねるうちに、それは秘境中の秘境ゆえに成り立つ産業がもたらした「富」だとわかった。
篠原は記事にすることが出来た。
しかし篠原は取材しながらもっと大きな白川郷の底力に惹かれるようになっていた。
それは究極の秘境で育まれた「自己を捨ててみんな一緒に生きる」という村人の利他の生き方だった。
篠原は、自分に欠けていたものに気が付き始め――。
白川村の美しい情景と、古き良き日本人の魅力を再発見する。
読後、爽やかな感動と、希望をくれる物語。
【著者紹介】遊座 はるか(ゆざ はるか)東京都中央区出身早稲田大学第一文学部日本文学科卒朝日新聞北海道支社主催らいらっく文学賞受賞『美しい記号』(1998)朝日新聞北海道版夕刊週一回エッセイ連載『窓辺のミルクティー』(1999〜2000)浦安文学賞受賞『キヒメ』(2001)ちよだ文学賞特別賞受賞『空見子の花束』(2009)岐阜県高山市に暮らす(2001〜2005)装画/挿絵 遊座 武
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