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はなのことのは ものがたり 庭草編 かたばみのおもひ

花が大好きでちょっと不思議な男の子・優凪。
ある日、太陽と月のように正反対な二人の少女が、彼に恋をする。
可憐な美桜と端麗な梨花。
違った輝きを放つ二輪の花と出会い、運命の花時計が動き出す。
初めての恋、すれ違う気持ち、そして大切な人との別れ。
抜け殻のようになった優凪を支え、隣にいてくれたのは美桜だった。
しかし、少しずつ前を向き成長していく優凪の前に、梨花そっくりの女性が現れる。
いままで抱えていた本心と向き合い、優凪が下した決断とは――。
美しい花々に彩られた、淡くて切ない恋の物語。
<目次>第一 雑歌の章その一 鵲の橋第二 雑歌の章その二 誰そ彼第三 雑歌の章その三 花の顔第四 相聞の章上その一 夢人第五 相聞の章上その二 玉響第六章 相聞の章上その三 影法師第七 相聞の章上その四 蛍火第八 相聞の章上その五 水鞠第九 挽歌の章その一 恋の淵第十 挽歌の章その二 泡沫人第十一 挽歌の章その三 華美第十二 相聞の章下その一 心恋第十三 相聞の章下その二 心の占第十四 相聞の章下その三 終日第十五 相聞の章下その四 花の言の葉第十六 相聞の章下その五 二人綾第十七 相聞の章下その六 比翼の鳥<著者紹介>なるかみの いかづち明治時代の思想家であり評論家でもある先人、高山樗牛の残してくれた言の葉、『天にありては星、地にありては花、人にありては愛。
これ世に美はしきものの最ならずや』に心を委ね、『天雲の八重雲隠り鳴る神の音のみにやも聞き渡りなむ』と万葉集に詠まれている如く、八重雲に隠れたまま音だけを微かに響かせて、この物語を描き鳴らしているのが作者のなるかみのいかづちの私である。




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