中学生の「僕」は、成績不良のため、先生が住職をしているお寺に「入院」させられる。<br />環境の変化に期待と緊張をつのらせる「僕」を、待っていたのは相変らず退屈な日常だった。<br />倦怠の中で無気力な日々を送る「僕」。<br />だが、その体に不思議な変化が訪れようとしていた――。<br />性にめざめてゆく思春期の少年の、不安やとまどい、焦りや憧れを、独特のユーモアで描破した書下ろし長編。<br />