取りつき点から頂上まで1800メートルの巨大な垂直の壁に挑んだ2人の日本人登山家の実名小説『アイガー北壁』。<br />2人のパーティーが白馬岳北陵で吹雪にあい、岩陵から姿を消す『気象遭難』。<br />冬期の富士山で、不吉な予測が事実に変って主人公の観測所員が滑落死する『殉職』。<br />他にヨーロッパ・アルプスを舞台にした『オデットという女』『ホテル氷河にて』など、山岳短編の傑作全14編を収録する。<br />