今は学生でいたくなかった。<br />コンビニでバイトし、青くない海の街でひとり暮らしを始めた。<br />唯一のアイデンティティは深夜ラジオのリスナーってこと。<br />期間限定のこのエセ自立で考え直すつもりが、ヘンな奴らに出会っちまった。<br />つまずき、人づきあい、好きだって気持ち、夢……若さと生きることのすべてが詰まった書下ろし長篇。<br />