「行方不明の旦那様」にうり二つと、羽前国平畠藩の紅花問屋の当主にまつり上げられた金物拾いの浮浪者徳。<br />莫大な財産と美貌の新妻を目のあたりにして、本物の当主になりおおすべく、色と欲との二股かけた必死のお芝居の始まり。<br />東北弁もマスターし、邪魔者は消して、大願成就と思いきや……。<br />根なし草の主人公を襲うどんでん返しの運命。<br />