感染症の最前線で働く、WHOのメディカル・オフィサー、佐伯志帆子。<br />世界中を飛び回るその凛々しい姿は、後進の医師や医学部に通う一人娘の憧れの的であった。<br />だが仕事を離れた彼女は、奔放に恋を楽しむ、どうしようもなく妖艶な女――。<br />医術の神・アスクレピオスに、数多の男たちに、狂おしいほど求められる美しき女神が、本当に愛したのは……。<br />林真理子が初めて挑んだ医療小説。<br />