いつもは小心なサラリーマンの俺だが、いったん怒りだすと意識がなくなり、怪力を発揮してあばれだす。<br />しまいには、人を殺してしまうかもしれない……俺はそれが怖い。<br />三人のヤクザをいっぺんに叩きつけた俺のスゴさを見込んで、対立するヤクザの幹部が用心棒になってくれと頼んできた。<br />それが、小さな都市を壊滅させる大抗争の発端だった。<br />ハードボイルド・タッチの痛快長編小説。<br />第6回星雲賞受賞作。<br />