かつてチャイルド・ポルノ疑惑を招いて消えた映画企画があった。<br />それから30年、小説家の私は、その仲間と美しき国際派女優に再会。<br />そして、ポオの詩篇に息づく永遠の少女アナベル・リイへの憧れを、再度の映画制作に託そうと決意するのだが。<br />破天荒な目論見へ突き進む「おかしな老人」たちを描く、不敵なる大江版「ロリータ」。<br />『臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』改題。<br />