おとこの秘図 (上中下) 合本版
時は元禄――旗本の息・徳山五兵衛(幼名・権十郎)は、妾腹の子ゆえに父から疎まれていた。
剣の修行に明け暮れる十四歳の初夏、侍女への無謀な振舞いがもとで、父子の不和は決定的となった。
四年後、道場主の他界を機に、一介の剣士として生きようと同門の浪人剣客・佐和口忠蔵を慕って江戸を出た。
父はこの出奔を利用して、執拗なまでにわが子廃嫡の策謀をつづけていた。
※当電子版は『おとこの秘図』(上)(中)(下)の全三巻をまとめた合本版です。
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