写真家を目指す俊彦は、小料理屋を営む二歳上のみすみと結婚する。<br />やがて小説に転向した夫を、気丈な妻は支え続けた。<br />しかし平穏な関係はいつしか変質し、小さなひびが広がり始める……。<br />それでもふたりは共に生きる人生を選ぶのか? 結婚に愛は存在するのか? そして人生における快挙とは何か? 一組の男女が織りなす十数年間の日々を描き、静かな余韻を残す夫婦小説の傑作。<br />