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還れぬ家(新潮文庫)

十代で捨てた家だった。
姉も兄も寄りつかない家だった。
老父は心臓病を患い、認知症が進む。
老母は介護に疲弊していた。
作家は妻とともに親を支えることになった。
総合病院への入院も介護施設への入所も拒む父、世間体と因襲に縛られる母。
父の死後、押し寄せた未曾有の震災。
――作家は紡ぐ、ただ誠実に命の輪郭を紡ぎ出す。
佐伯文学の結実を示す感動の傑作長編。
毎日芸術賞受賞。




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ライトノベル・小説
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