若き医師・一ノ瀬希世は、伊豆諸島の小さな島の診療所に赴任してきた。<br />人口四百人弱の同地には、健康増進運動が浸透している。<br />住民たちは皆いきいきと暮らしており、長患いする者もいないという。<br />だが、その運動に関心を抱いていた旧友の女性新聞記者が突然失踪。<br />希世は不審な死や陰鬱な事件に次第に包囲されてゆく。<br />この島で、一体何が起きているのか――。<br />戦慄の医療サスペンス。<br />