物部家の巫・影媛は、神の声を聴くため翠鳥となって森を飛び回るうち、鹿狩りに熱狂する平群家の臣・志毘に出会い、恋に落ちる。<br />しかし両家は対立する間柄、そして彼女はすでに皇太子に求婚されている身だった。<br />特異な想像力と類まれな言語能力で描き切った、鮮烈な愛の物語。<br />新潮新人賞最年少受賞の新鋭による待望の第二作。<br />