「迷宮庭園」に暮らす宮籠彩人(みやこもりあやひと)は、花の言葉を伝える華術師の貌を持つ。<br />そんな彼の許に足繁く通う編集者の立花真(たてはなまこと)が、突然、消息を絶った。<br />折しも、周辺では華術師を巡る血なまぐさい事件が起こり始めている頃。<br />そして、殺人事件の容疑者に、彩人が……。<br />真相を追う彼らの前に、多重に仕掛けられた「嘘」が浮かび上がるとき、謎に満ちた「華術師」の真実が、ついに明らかになる――。<br />