「ソクラテスより頭の強い人間はいますか」聞き間違えた神託のせいで頭突き勝負が始まって(「ソクラテスの石頭」)。<br />論理学の講義が苦痛で仕方がない未来の大王は……(「アリストテレスの論理が苦」)。<br />若く美しい婚約者とモメた四十男のヘーゲルは思慮深すぎる手紙を書くが(「ヘーゲルの弁証法的な痴話喧嘩」)。<br />哲学史に燦然と輝く巨星たちを笑いのめし、叡智の扉へと誘うユーモア小説。<br />