時は明代の中国。<br />揚子江流れる豊かなまちに稀代の名筆家と謳われる男がいた。<br />この男陳遷は、しかしながら権勢家にして行いは残虐非道。<br />人々を恐怖と憤怒に陥れていた。<br />彼を懲らし同時に世を正すべく暗躍する、仙術を使う異能の女・斑娘。<br />その運命を握るのは一通の手紙……書の魔力に取り憑かれた人々の狂奔を描く傑作中華伝奇小説!