銀行を襲い、仲間と山わけにした金で商売をはじめた内堀彦介は、事業に成功した今、真相露顕の恐怖から5年前に別れた共犯者の監視を開始するが……。<br />疑心暗鬼から自滅していく男を描く「共犯者」。<br />妻の病気、借金、愛人とのもめごと、仕事の失敗――たび重なる欲求不満と緊張の連続が生み出す衝動的な殺意を捉えた「発作」。<br />ほかに、「恐喝者」「愛と空白の共謀」など全10編を収める。<br />