NIA206便は、主脚タイヤをシャルル・ド・ゴール空港離陸時に損傷してしまう。<br />整備士たちが対策を練り始めていたところに、「何者かが同機に放射性物質を持ち込んだらしい」という衝撃的な続報が飛び込んできた。<br />航空史上最悪の状況に陥った747-400は、着陸地を求めて、日本上空を彷徨う。<br />地上職員と機内クルー、それぞれの闘い。<br />作家・内田幹樹が遺した、最後の航空サスペンス。<br />