大学受験を間近に控えた濱田清澄は、ある日、全校集会で一年生の女子生徒がいじめに遭っているのを目撃する。<br />割って入る清澄。<br />だが、彼を待っていたのは、助けたはずの後輩、蔵本玻璃からの「あああああああ!」という絶叫だった。<br />その拒絶の意味は何か。<br />‘死んだ二人’とは、誰か。<br />やがて玻璃の素顔とともに、清澄は事件の本質を知る……。<br />小説の新たな煌めきを示す、記念碑的傑作。<br />