世のため人のためには何一つなさず、人里離れた庵に隠れ住む謎の老人「狐狸庵山人」。<br />風流な世捨人を自称しつつ、実態はひたすらグータラに徹する毎日。<br />しかし持ち前のコドモのような好奇心が疼くや、万年床から脱兎の如くに飛び出し、行く先々で珍騒動を巻き起こしては、人々を呆れさせるのであった……。<br />表題のエッセイ集に「古今百馬鹿」「現代の快人物」も併録して痛快度3倍!