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助左衛門四代記

巡礼の呪いなのか、代々の長男を不慮の事故で失いながらも、なお営々とその家名を守り、隆盛を極める紀州・木ノ本の旧家、垣内家。
封建の世から近代に至る二百五十年にわたる家系をたどり、代々の当主の個性と、その蔭で‘家のしがらみ’となって生きぬく女たちとを、六代目にあたる垣内二郎の手記の形で描く。
名作「紀ノ川」をさらに一歩進めた、雄大で風格のある歴史小説である。




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