戦時下の弾圧の中で信仰につまずき、キリストを棄てようとした小説家の「私」。<br />エルサレムを訪れた「私」は大学時代の友人戸田に会う。<br />聖書学者の戸田は妻と別れ、イスラエルに渡り、いまは国連の仕事で食いつないでいる。<br />戸田に案内された「私」は、真実のイエスを求め、死海のほとりにその足跡を追う。<br />そこで「私」が見出し得たイエスの姿は? 愛と信仰の原点を探る長編。<br />