外濠も内濠も埋められて裸城となった大坂城に対して、家康は最後の戦いをしかける。<br />夏ノ陣を前にして、大坂方には、もはやいかなる勝機も残されてはいなかった。<br />数十万の東軍を相手に、真田幸村、毛利勝永らは、家康の本営にまで斬り込む働きをするが、後続の部隊がなく、いずれも城を墳墓に討死してゆく。<br />秀頼、淀殿は自尽し、巨城の炎上をフィナーレに戦国時代はその幕を閉じる。<br />