性に耽溺し、政治に陶酔する右翼少年の肖像『セヴンティーン』。<br />痴漢をテーマに‘厳粛な綱渡り’という嵐のような詩を書こうとする少年と青年Jを主人公に、男色、乱交などあらゆる反社会的な性を描き、人間存在の真実に迫る問題作『性的人間』。<br />現代社会の恐るべき孤独感を描いた『共同生活』。<br />政治的人間と性的人間との交錯に、60年安保闘争前後の状況を定着させた3編を収める。<br />