「センセイ、僕たちを助けてください」ある小説家のもとに、手紙が届いた。<br />送り主である中学二年のタケシと、小学五年の男子リュウに女子のジュン。<br />学校や家で居場所をなくした三人を、「物語」の中に隠してほしい。<br />その不思議な願いに応えて、彼らのお話を綴り始めたセンセイだったが――。<br />想像力の奇跡を信じ、哀しみの先にある光を探す、驚きと感涙の長編。<br />毎日出版文化賞受賞。<br />