デザイナーの水樹は、自社が服飾業から撤退することを知らされる。<br />45歳独身、何より愛してきた仕事なのに……。<br />途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、恩師の入院を知らせる電話が。<br />お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。<br />幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。<br />〈あの頃〉が、水樹に新たな力を与えてくれる――。<br />人生に迷うすべての人に贈る物語!