月刊誌記者として働く小坂井夏輝、31歳。<br />取材先で中学の同級生・瀧光平と再会する。<br />かつて周囲を見下していた瀧を夏輝は疎んじ、片や誰彼なく優しくする夏輝を瀧は偽善者と嫌っていた。<br />だが次第に夏輝は瀧が抱える痛みを、瀧は夏輝の葛藤を知るようになる。<br />過去を受け止め、前を向いて歩くために、二人はある行動に出る。<br />逃げたくなる自分の背中をそっと押してくれる、優しい物語。<br />