いつの日か、この日本で本物のウイスキーを造る――。<br />大正7年、ひとりの日本人青年が単身スコットランドに渡った。<br />竹鶴政孝、24歳。<br />異国の地で、ウイスキー造りを学ぶ彼は、やがて生涯の伴侶となる女性リタと出会う。<br />周囲の反対を押し切って結婚した二人。<br />竹鶴は度重なる苦難にも負けず夢を追い、リタは夫を支え続けた。<br />‘日本のウイスキーの父’の情熱と夫婦の絆を描く。<br />増補新装版。<br />