美人局のはずだった。<br />だが、頭の弱い女が誘い込んだのはヤクザで、相棒の男が凄んでも脅しが効かない。<br />逆ギレするヤクザ。<br />女は消火器を振り下ろした。<br />バラバラにした死体をいざ埋めようとするが……「左手首」。<br />解体業者と組んで事故車で稼いでいた損保・車両鑑定人(アジャスター)の悪どい手口……「解体」。<br />一攫千金か奈落の底か、欲の皮の突っ張った奴らが放つ最後のキツイ一発! なにわ犯罪小説七篇。<br />