ここにはかつて「世界」があった。<br />各地に点在する遺された町は、それぞれ独自の意匠を持ち、かろうじて生き存(ながら)えてきた。<br />そして、ここに一人の旅人がある。<br />彼女は旅先で、己の意志とは無関係に、様々な不思議と出会う。<br />やがてそれは一つの大きな像となり、この世の真実を描き出してゆく。<br />本書(ここ)では一体、何が起こっているのか?