主君、父、兄弟、そして妻。<br />戦場での突然の裏切りにより、全てを失った小次郎。<br />男に残されたのは、復讐の道だけだった。<br />命じられるまま仇討ちを繰り返しているうち、「武士喰らいの黒鬼」と恐れられるようになる。<br />だが、小次郎は知らされてはいなかった。<br />その殺戮に隠された真の目的を。<br />そして、本当の仇が誰なのかを――。<br />破天荒かつ号泣必至の戦国綺談!