インパール作戦下、抗命によって師団長職を解かれた中将の精神鑑定を行う医師。<br />祖国を遠く離れたシベリアやスマトラ島で、敗戦後を生き抜いた医師。<br />満州からアジア全域、灼熱の太平洋の島々まで、陸海軍将兵あるところ、かならず軍医たちは存在した。<br />十五名の目に映った戦争、そして生命の実相とは? 『蠅の帝国』と共に日本医療小説大賞を受けた著者のライフ・ワーク、完結篇。<br />